ドラフトをゲーム論的に考察
今日は2010年度プロ野球のドラフトがありました。
巨人は本格右腕の澤村君を一本釣り^^
大石・斉藤はパリーグへw
4年前に巨人のドラフトを蹴った彼は広島へw
岡田監督は籤運悪すぎw
”わし”は2度目のくじ引きで見事な仕事w
とまぁ面白いドラフトでした。
ところでドラフトといえば、
指名する側から見ればよい選手が欲しい。
指名される側から見れば、よい球団に指名されたい。
という想いが交錯するところが見ている立場からすれば面白い。
この球団じゃなければ絶対入らないと宣言する学生が現れたり、
それにも拘らず強行指名を断行する球団が現れたりするのもドラフトの醍醐味の一つ。
このような現象は逐次手版の2期モデルの単純なゲーム理論で記述できる。
プロ注目の人気選手Aがいたとする
その人気選手は人気球団Cにしか入るつもりがないと事前に宣言していたとする
しかし人気球団Cは1順目では他の選手を指名するつもりなので、2順目まで人気選手Aが残っていれば指名するものとする。
その状況のもとで、1順目でその選手を指名しようとしている球団Bの行動と、人気選手Aの行動を考える。
1期目に球団Bは人気選手Aを指名するか否かを決定する
球団Bは人気選手Aを指名しなければ他の有力選手Dを確実に採ることが出来る。
球団Bによって指名されなければ、人気選手Aは意中の人気球団Cからの指名を受けることが出来る。
→選手Aは意中の球団Cに入団でき、球団Bは有力選手Dを獲得できる。
→選手Aは超満足、球団Bはまぁ満足
球団Bは人気選手Aを指名すればその選手の交渉権を得ることが出来るが、他の有力選手Dを獲得することは出来ない。
→2期目の選手Aの行動によって球団Bが選手Aを獲得できるか否かが決まる
2期目に人気選手Aは球団Bに入団するか否かを決定する
選手は指名された球団にしか入ることが出来ない。
もし指名を拒否すれば浪人して次回のドラフトを待つことになる
選手Aが入団を承諾した場合、選手Aは球団Bに入団する
→選手Aは不満、球団Bは超満足
選手Aが入団を拒否した場合、選手Aは浪人し、球団Bは誰も獲得出来無い
→選手Aはかなり不満、球団Bは超不満
よって(選手A、球団B)の利得は
指名しない:(10点、5点)
指名→承諾:(3点、10点)
指名→拒否:(1点、0点)
みたいな形で記述することが出来る。
ここで2期目の選手Aの行動を考える。
選手Aが取れる行動は、指名を承諾するか拒否するか
承諾した場合、選手の利得は3点
拒否した場合、選手の利得は1点
→よって指名を受けてしまった場合選手Aは承諾する方がマシ!
→いくらドラフト前に人気球団Cにしか入る気がないと言っていても、事後的には球団Bへの入団を承諾するのが合理的
よって1期目では球団Bは選手Aは指名さえすれば入団してくれるものとして戦略を立てる。
その戦略はAを指名するか、Aを指名しないか(Dを指名する)
Aを指名した場合、球団の利得は10点
Aを指名しなかった場合、球団の利得は5点
→よって球団BはAを指名する!
以上の結果より、
想定した状況下では球団Bが選手Aを指名して、選手Aは入団を承諾するという均衡になる。
つまり選手Aのドラフト以前での発言は全く球団Bの行動に影響していないことがわかる。
このようなAの行動を”空脅し”という。
というのがゲーム論的な考え方ですた。。。
まぁ巨人の長野みたいなおかしな人(笑)もいますので理論どおりにならないのが面白いところなんですがね(笑)
巨人は本格右腕の澤村君を一本釣り^^
大石・斉藤はパリーグへw
4年前に巨人のドラフトを蹴った彼は広島へw
岡田監督は籤運悪すぎw
”わし”は2度目のくじ引きで見事な仕事w
とまぁ面白いドラフトでした。
ところでドラフトといえば、
指名する側から見ればよい選手が欲しい。
指名される側から見れば、よい球団に指名されたい。
という想いが交錯するところが見ている立場からすれば面白い。
この球団じゃなければ絶対入らないと宣言する学生が現れたり、
それにも拘らず強行指名を断行する球団が現れたりするのもドラフトの醍醐味の一つ。
このような現象は逐次手版の2期モデルの単純なゲーム理論で記述できる。
プロ注目の人気選手Aがいたとする
その人気選手は人気球団Cにしか入るつもりがないと事前に宣言していたとする
しかし人気球団Cは1順目では他の選手を指名するつもりなので、2順目まで人気選手Aが残っていれば指名するものとする。
その状況のもとで、1順目でその選手を指名しようとしている球団Bの行動と、人気選手Aの行動を考える。
1期目に球団Bは人気選手Aを指名するか否かを決定する
球団Bは人気選手Aを指名しなければ他の有力選手Dを確実に採ることが出来る。
球団Bによって指名されなければ、人気選手Aは意中の人気球団Cからの指名を受けることが出来る。
→選手Aは意中の球団Cに入団でき、球団Bは有力選手Dを獲得できる。
→選手Aは超満足、球団Bはまぁ満足
球団Bは人気選手Aを指名すればその選手の交渉権を得ることが出来るが、他の有力選手Dを獲得することは出来ない。
→2期目の選手Aの行動によって球団Bが選手Aを獲得できるか否かが決まる
2期目に人気選手Aは球団Bに入団するか否かを決定する
選手は指名された球団にしか入ることが出来ない。
もし指名を拒否すれば浪人して次回のドラフトを待つことになる
選手Aが入団を承諾した場合、選手Aは球団Bに入団する
→選手Aは不満、球団Bは超満足
選手Aが入団を拒否した場合、選手Aは浪人し、球団Bは誰も獲得出来無い
→選手Aはかなり不満、球団Bは超不満
よって(選手A、球団B)の利得は
指名しない:(10点、5点)
指名→承諾:(3点、10点)
指名→拒否:(1点、0点)
みたいな形で記述することが出来る。
ここで2期目の選手Aの行動を考える。
選手Aが取れる行動は、指名を承諾するか拒否するか
承諾した場合、選手の利得は3点
拒否した場合、選手の利得は1点
→よって指名を受けてしまった場合選手Aは承諾する方がマシ!
→いくらドラフト前に人気球団Cにしか入る気がないと言っていても、事後的には球団Bへの入団を承諾するのが合理的
よって1期目では球団Bは選手Aは指名さえすれば入団してくれるものとして戦略を立てる。
その戦略はAを指名するか、Aを指名しないか(Dを指名する)
Aを指名した場合、球団の利得は10点
Aを指名しなかった場合、球団の利得は5点
→よって球団BはAを指名する!
以上の結果より、
想定した状況下では球団Bが選手Aを指名して、選手Aは入団を承諾するという均衡になる。
つまり選手Aのドラフト以前での発言は全く球団Bの行動に影響していないことがわかる。
このようなAの行動を”空脅し”という。
というのがゲーム論的な考え方ですた。。。
まぁ巨人の長野みたいなおかしな人(笑)もいますので理論どおりにならないのが面白いところなんですがね(笑)
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